第12回 おこもり読書日和

今週の編集部
年末の怒涛の取材ラッシュが終わりました。秋くらいからCINRAさんの「メタ・サピエンス」という特集のお手伝いをしていて、いくつかインタビュー取材記事を担当しています。今月、来月と記事がポツポツとあがっていきます。
年間の取材件数が多すぎて数えたことがないのですが、作家さんに向き合う仕事だけだと引きこもりがちなので、さまざまな職種の、普段知りえない人たちに会えるのはすごくラッキーなことだと感じています。私の場合、好奇心が旺盛でいろいろなところに顔を出した結果、良くも悪くもいまのような働き方になってしまいました。私のようなタイプは少ないですが、すべてがネタになるので理に適った働き方だと感じています。

12月29日はインスタライブ
SPBSで開催される1月のイベントも若林恵さんとご一緒することになったのですが、USOの発売記念インスタライブはもっとゆるめに、年末の事務所でまったりと若林さんとお話しします。
無料で19時スタートです。よければご視聴くださいね。

土曜教室の日程変更+アンケートのお願い
前回のニュースレターで告知をしたZINEをつくる土曜教室ですが、事前アンケートをとりたく、2月スタートとさせていただきました。基本的にはがつがつと手を動かしていただくワークショップ形式です。定員も少なめなので、みなさん仲良くやっていきましょう。ご興味のある方は、こちらのアンケートにお答えください。オンラインでの参加も可能です。私も新しい雑誌を作りたいので、一緒にちくちく手を動かしながらやっていきましょう。
お申し込み希望の方は< こちらのアンケートフォーム >にご記入ください。先着順ではなくアンケート結果を拝見してこちらからお声かけをしていこうと思っています。私も初めてのこともあり、ご希望に添えない場合も出てきてしまうかもしれないのですがどうかご了承いただけると幸いです。
rn pressの土曜教室 はじめてのリトルプレスに併走します
定員5名/全6回で1万5000円+税
ZOOM参加可アーカイブ配信有
応募資格:
・何か作りたいけれど、なかなか踏み出せない方
・作りたいものがあるけれど、作り方がわからない方
日程:
第1回 2月11日(土) 13:00-15:00 企画の立て方
第2回 2月18日(土) 13:00-15:00 設計の仕方
第3回 2月25日(土) 13:00-15:00 ラフと台割
第4回 3月04日(土) 13:00-15:00 原稿をつくる
第5回 3月18日(土) 13:00-15:00 デザインと整理
第6回 3月25日(土) 13:00-15:00 販売のこと
補足:
※材料費は別途かかりますのでご了承ください。
※5月開催の文学フリマ東京のrn pressブースで販売します。
※プログラムは参加者の進捗をみながら変更する可能性があります。
1月15日は文学フリマ京都
日程:1月15日11:00-16:00
場所:京都市勧業館みやこめっせ、rn pressは「けー50」です。
京都の文学フリマは初参加です。どんな方々がいらっしゃるのか、すごく楽しみです。rn pressはUSOシリーズと、刊行物のサイン本、野口のミニエッセイ『家族の肖像』をもっていきます。ここ数年、京都の書店さまでは大量のUSOを販売してくださっており、きっと京都にはUSO読者がたくさんいるに違いないと踏んでおります。お目にかかれるのを楽しみにしています。

今週の猫店長おすすめの本
今月は多忙で本を読む時間があまり取れなかったのですが、年末(今日はクリスマス・イブ)におすすめの本は橋爪大三郎さんの『死の講義』(ダイヤモンド社)です。
すごくざっくりいうと、一神教、多神教において死がどう扱われているかが丁寧に解説された本です。とても優しく丁寧に書かれているので中学生でも読めそうです。

本の前書きには次のようにありました。
こんな本を読んでいると、変な目で見られるかもしれません。縁起でもない、と。いやいや、決して怪しい本ではないですよ、と説明してあげましょう。
この本を読む理由。
死んだらどうなるかわからないので、怖くて、心配で、読むのではありません。もちろん、怖くて、心配で、困って読むのでもかまいません。でもほんとうは、しっかり生きるために読む、のです。
人間は自分が死ぬと知っていて、生きています。だから人間らしい。いずれ死ぬと死につつ生きるのは、人間の誇りです。
とあります。ちょうどこの本を読みながらケン・リュウの『アーク』の映画版をサブスクで見ていました。私は小説版が大好きで、映画版は物語の流れが小説版と少し異なりますが、より人間の内面にフォーカスされた感じで楽しめました。『アーク』では永遠に年齢を取らず、死を克服した人間が描かれます。そして人間が不死の存在へと移行していく過渡期の社会のなかで、「どう生きるか」を突きつけられた人々の心の揺れが描かれます。
はたして不死となった人間は神の存在を必要とするでしょうか。
この世界には言語も異なれば、信じるものが違う人たちがたくさんいます。社会経済のグローバル化が進んだとしても結局ミクロなところで人と人がつながるわけですから、宗教を学ぶ必要性をひしひしと感じます。宗教を学ぶとは「死」を学ぶことなのだろうなと思います。年末に宗教について考えるのはいかがでしょうか。

次回は1月7日!良いお年を!
みなさんにとって今年はどんな一年でしたか? rn pressは武蔵野に引っ越してきてちょうど一年になりました。武蔵野は……寒いです。都心に比べると。でも畑が多いので、さきほど、お野菜の直売所で大きな大根をゲットしてきました。これでおでんをぐつぐつ煮込もうと思います。次回の更新はお正月の1月7日です。
本年はrn pressのニュースレターを読んでいただきありがとうございました。来年もゆるゆるとお届けしていきます。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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