第15回　カメラ目線をキメる猫

やることリストを作って、満足してしまう……。

この怠惰な性格はなんとかならないものですかねえ。

と、いきなり愚痴で始まりました。今週の編集部は「やることリスト」に追われております。なんといっても決算を済ませねばならず、税理士さんから来たメールを見るたびに、心臓がひゅんとします。ありがたいことに会社は3期目です。いままで刊行した書籍は8冊。今年はもう少しがんばって刊行点数を増やしたく、絶賛、種まき中です（咲いてほしい〜）。　

先週は若林恵さん、藤田裕美さんと一緒にSPBSのイベントに登壇しました。イベント開始前に、３人で陳列されていた書籍の値段当てゲームをしました。ゲームですが実は勘所を試されるもので、市場価値、本の原価などをパパッと計算して答えるため、大きくズレると焦ります。編集者あるあるかもしれないですが、他社さんの書籍の部数予想はしょっちゅうします。

たまには本屋さんのネタも。

今日は絵本のプレゼント包装がピシッと綺麗にできました〜。お客様が見ているので緊張します……。遥か遠い昔、20年前書店アルバイト時代はクリスマスになると絵本売り場のプレゼント包装のヘルプに駆り出されていたものです。RIGHT NOW BOOKSTANDの包装紙は本のサイズ、向きで絵柄が変わるので、毎回仕上がりが楽しみです。

そして昨日は「仕事と家と猫」の取材がありました。職住一体の暮らしぶり、猫ライフなどをお話ししました。猫とは思えぬ人懐っこさが取り柄の我が家の3匹が、ばっちりカメラ目線を決めていました。モデル業は得意な猫ですが、もういっそのこと原稿チェックも手伝ってくれればいいのですが……。来月あたりに公開されますので、またお知らせします。

いろいろ凝りまくっていたら３月が間に合わなくなってしまいました……。お待ちいただいているファンのみなさま……申し訳ありません……。しかしめちゃくちゃかっこいい本になりそうですので、しばしお待ちください。今回は鈍器のような分厚さです。

西島さんがYOUTUBEをやっています。よければぜひに。

弊社から2021年より刊行している今日マチ子さんの「#stayhome日記シリーズ」が、いよいよ最終巻です。2023年5月18日が全国発売予定です。今回は大きめの展示が予定されており、そちらの会場で先行発売を予定しています。

いまくらいのタイミングがちょうど、カバーはどうしようか、グッズは何をつくろうか、と考える時期で、この時期がいちばんニマニマしてしまいます。

もろもろ決まり次第、SNSなどでお知らせしていきます。海外のサイン会も開催予定です。お楽しみに！（個人的に海外に行くのが久しぶりなのでめちゃくちゃ楽しみです！）

最近、参考になればいいなと思い、いろいろなZINEを眺めています。ZINEの歴史を紐解くと、SF愛好家さんたちが作ったのが最初と言われていますが、私のイメージは海外の女の子たちがこっそり抱いている「心の中、爆発系小冊子」というイメージが強いです。せっかくつくるなら、みなさんにぜひ爆発していただいて、粉々に散ってほしいものです（で、ちゃんと復活してください）。みなさんと並んで走りつつ、私も一緒に何かつくります。

毎年、光村図書さんから発行されている『ベスト・エッセイ』。私は大好きで購入しているのですが、2021年度版が好きでおすすめします（2022年ではなくてごめんなさい）。

特に2021年版は、2021年11月に亡くなった瀬戸内寂聴先生が2月23日に京都新聞に寄稿したエッセイが掲載されています。とてもパワフルで、仕事は断らず、いつも原稿に追われている様子が描かれています。月に2、3夜は徹夜をして仕事をする、呆けたくない、という瀬戸内先生……逞しすぎる。

本当に書くことがお好きだったのだろうなと思います。アラフォーの私なんてまだまだヒヨッコです。瀬戸内先生のようになるのは難しいでしょうが、思い起こせばいくつかの人生の岐路に立つたびに、いつも瀬戸内先生の言葉に励まされて来たように思います。

２見開き程度のすごく短いエッセイです。最新刊でなくて恐縮ですが、ぜひみなさん読んでみてくださいね。

次回の更新は2月18日です

あっというまに2月も中旬に。冷え込む日々が続きますが、風邪など引かず、がんばっていきましょう。よろしければご登録ください。