第16回 ダジャレの効果

今週の編集部
ちょっと忙しいです。どうにも私の脳にはポンコツCPUしか搭載されていないので、判断と処理が遅く、本当に困ったものです。
新卒の同期で、いまも大変仲の良い友人がいるのですが、彼女は当時からダジャレを言うのが得意でした。その反射神経には目を見張るものがあり、私が人生で唯一「こいつには敵わない……!」と、密かにライバル心を燃やしていました。そんな彼女はいまや某スタートアップのCEOとなり、某メディアの社外取締役まで務めており、なるほど、優秀な人はダジャレが得意なのだなという結論に至っています。なので私も脳トレとして日々ダジャレを言うようにしています。こういう忙しいときほどダジャレで乗り越えたいものです。
最近は土曜講座も始まり、若い方と触れ合う機会が多いのですが、みなさんとても(とてつもなく)真面目だなあと思います。私も言葉を大切にして生きているつもりですが、頭に思い浮かんだことはいつも声に出して吐き出しているように思います。よくうるさいと言われますが、それでも言いたいことは全部言います。みなさん「いいこと」や「かっこいいこと」を言おうとしないで、アイデアやヒントを出そうとするときは溜め込まずにどんどん吐き出すべし(ダジャレ可)と思います。
取材の合間に、清澄白河を街ぶらしまして、大好きなSundae Kidsさんたちの展示と、USOでも描いていただいている石山さやかさんの展示を観に行きました。大学生のころ、学芸員実習で現代美術館に行かせてもらったことがあるのですが、この20年で清澄は本当におしゃれな街になりました。おいしいコーヒー屋さんがたくさんあるので素晴らしいですね。

武蔵野市桜堤はなかなかの大雪でしたよ……。
赤い本と白い本をつくっています
2冊、うまく間を空けていたつもりが、うっかり発売時期が近くなってしまい、自分の首を絞めることになってしまいました。ほぼほぼ形はできあがっているので、あともう少しなんですけどね……。
赤い本は西島大介さんの本、白い本は今日マチ子さんの本です。おふたりともお付き合いが15年以上あり、今回刊行が重なるのはなんだか不思議な感じです。

今週のおすすめの本
好きな作家は……と聞かれると大変難しいのですが、だいたいいつも「田辺聖子さん」とお答えしています。なかでも『女は太もも』という文庫に収められている「子供より男」という短いエッセイを初めて読んだとき、「こんな生き方もあるのか……」と衝撃を受けた記憶があります。心の中で思っていてもなかなか言えないことを、文章でさらっと言ってしまう田辺聖子を心底かっこいいと思います。
波紋を呼びそうな内容ではあるので詳しくは書きませんが、人の生き方は誰かが決めるのではなく、自分で決めるものですから、自分の責任を自分で取れるなら自由に生きて構わないはずです。ぜひこの本の感想をいろいろな方に聞きたいです。

次回の更新は3月4日です
さ、さんがつ……? ほんのりお正月気分が抜けきっていない気もしていて、少し驚きました。次回は本がもう少し形になっているはず。よければご登録ください。
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