第19回 あとは売るだけ

今週の編集部
すっかりお時間が空いてしまいました。うそだろ⁈ というくらい激務でした。しかしおかげさまで西島大介さんの『コムニスムス』、今日マチ子さんの『FromTokyo』、2冊無事に校了しました。よく「校了って大変なんでしょう?」と聞かれるのですが、まあそれなりに大変です。が、rn pressの場合は、ひとりでやっていることもあり、納品後のプロモーションのほうが体力勝負です。
今回の本に関しては、鬼マネージャーとして「絶対に風邪はNG!!! ましてやコロナになんてなった日にはスケジュールがめちゃくちゃよ…!」と作家に圧をかけまくる猛烈プロモスケジュールを組んでいます。なんとか7月末くらいまで駆け抜けたいと思います。
と、言っている合間にも「5月末に校了したいけど、なんにも進んでいない本」というぞっとする書籍編集の現場にピンチヒッターとして入ることになったりして(rn pressの本ではありません)、休みはないのか…と呆然としつつも、出来上がった本を眺めてなんとか自分を鼓舞しています。

赤い!
赤い本、コムニスムス
赤い本をつくるにあたり、表現の自由のことを考えました。この本は内容的には際どいです。もともと西島さんが描いていたものに加えるとかなり加筆修正が入っています。加筆修正の中身は、表現的にNGにしていたものをこの本ではすべてOKにしました。規制開放です。
エロでもグロでもない、思想的、歴史的背景など、配慮なのか、言葉狩りなのか、曖昧なラインを探りながら、今回の出版に至っています。と言っても、かたい本ではありません。普通に歴史冒険活劇としても読めます。少し値がはりますが、かっこいい本にはなったので、ぜひ。そろそろ本屋さんで並び始めていると思いますが、一応4/29発売です。

3冊並ぶと綺麗ですね〜!(※色校です)
白い本、From Tokyo
今日マチ子さんの『From Tokyo』は町田文学館と本屋Titleで4/29から先行発売となります。一般発売は5/18としていますが、その前の週くらいからは書店に並び始めると思います。
スケジュールはかなり無茶苦茶で、掲載する最後の日記が4月7日で、4月29日に先行で売っているという…。印刷所の方には本当に頭が上がりません。

町田文学館のエントランス。
今日マチ子さんお知らせたくさん
町田文学館では5月20日に「今日マチ子のつくりかた」というトークショーが開催されます。私・野口と、エディトリアルデザイナーの川名潤さん、今日マチ子さんの3人でお話しします。
この3人は15年以上、一緒にお仕事をしています。実は20年くらい前(私が新卒のとき)に編集担当した海外翻訳小説のデザインを川名さん、挿絵を西島大介さんが担当していました。その後、川名さんに今日さんのデビュー作『センネン画報』をお願いしたという流れなので、今回rn pressから2冊ほぼ同時発売されることはとても感慨深いです。
20年前とほぼ同じ座組でまだ仕事をしているというのは発展性がない気もしますが、とはいえ、一緒に歩んできた人たちと、いまもこうしてお仕事をさせてもらえるのはとても嬉しいです。
まずはオンライン限定で恐縮ですが、初めてブックケースというものを作ってみました。とってもかわいい(かわいくなるはず!)です。シリーズ3冊が入りますので、ぜひ! 5/13ごろからみなさんに発送予定です。サイン本もこのころから発送します。
今年もクリアファイルとマステを作りました。まもなく予約開始します。
イベントは
4月22日〜 町田文学館ことばらんど
4月29日〜 本屋Title 作品展
5月13日〜 渋谷9DAYS
5月は京都誠光社さん、6月は長野でも展示とイベントを予定しています。
他にもパネル展なども各所でやっていただけそうです。

初公開。アクリルグッズもつくろうかなあと。
次の更新は5月6日
思いもかけず、1ヶ月お休みしてしまったので、このあとはきちんと更新します! もう5月! この前まで冬だったような…。
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