第5回 人と会うのは楽しい

出版社アールエヌプレスがお届けるニュースレター(隔週土曜日)。編集部の様子と、おすすめの本などを紹介していきます。
rn press 2022.09.17
誰でも

今週の編集部

夜は少しだけ涼しくなってきたので、猫が擦り寄ってくるようになりました。初秋の連休を猫とのんびりしたい気持ちもありつつも、あいにく、なんだか、とても慌ただしいです。今週は知り合いの編集者がコロナでダウンしてしまい、急遽代打として久しぶりに編集&ライター(副業)をしてきました。カメラマンさんの車で高速に乗ってでかける感じが、すごく久しぶりな気がしました(若いころはよく取材でカメラマンさんと遠出していたものです)。

そして、来年発売の書籍まわりで動かねばならないことがたくさんあり、来年のスケジュール帳が既に大活躍です。あっという間に今年が終わってしまいそうですが、その前に今日マチ子さんと一緒に信州方面でイベントをやる予定です。詳細はSNSなどで発表します。

それが終わるとあっという間に年末……。本当は、どうしても、もう1プロジェクトを年内にやりたく、時間を捻出できずに困っております。なんとかならないものか!

『USO4』は何色かな!

『USO4』は何色かな!

『USO4』の制作が佳境です

原稿が続々と届いております。今回もめちゃくちゃ面白いです。まじやべえ、です。自信をもってお届けいたします。ページ数も増。全国書店発売は11月21日を予定しています。

タイミング的に、東京の文学フリマが初売りになりそうです。東京にお住まいの隠れUSOファンの人はぜひ文フリにお越しください。私(野口)が手売りしています。そんなにテンションが高い本ではないのですけれど、今回は少しお祭りっぽい感じでイベントをやろうかなと思っています。お楽しみに。

rn pressの編集教室を開催中

「出版文化の未来のために」というのは名ばかりで、ただ店主の話し相手になってもらうための「rn pressの編集教室」(無料)を不定期開催しています。既に大学生から30代くらいまでの方にお越しいただいています。1対1で「やりたいこと」を伺い、いじわるな宿題を出しては困らせ、その様子を見ながらぬくぬくと美味しいコーヒーを飲んでいます。

「編集ってどんな仕事をしているのですか」と聞かれると、事務的なことはいくらでも教えられますが、一番重要なことがどうしても根性論や精神論になってしまい、どう伝えるのがよいのか、改めて考える機会になり私自身も学びが多いです。人と話すのが好きなので、もう少し続けようかなと思います。

「ちょっとZINEとか作ってみたい」という大学生など、随時受付中ですので気軽にDMやメッセージをいただけましたら。「松:ZINEを作りたい/竹:編集者がすることを学びたい/梅:出版業界全体を学びたい」みたいな教室にすればいいのでは……とちょこっと思ったりしています。

いま、この瞬間に見ている映画。もう何回見たかわからないくらいリピートしています。わかりづらいけど、奥に人影が……。一番怖いシーンで止めました。

いま、この瞬間に見ている映画。もう何回見たかわからないくらいリピートしています。わかりづらいけど、奥に人影が……。一番怖いシーンで止めました。

ホラー映画は原稿が捗る、という仕事術

今回は本を紹介する時間がなく……、手近なところで恐縮ですが「ライターNの仕事術」を紹介します。出版社rn pressをやりつつ、たまにひょっこり別の媒体でライターのお仕事を受けたりして、「なんでここにいるんですか」と言われたりもしますが、気分転換でいろいろな仕事をさせていただいています。

さて、ライターの仕事なので、もちろん原稿を執筆しなければいけないのですが、みなさんは普段仕事をしているとき、BGMをかけたり、映像を流したりしていますか? 

私の場合は朝から晩までホラー映画、パニック映画をエンドレスで流しながら仕事をしています。和物から洋物、ゾンビからシリアルキラーまで、とにかくPCの横ではいつも阿鼻叫喚の大惨事が起こっています。自分の中でルールがあり、しっかりとした重い原稿を書くときは『リング』などの和物をつけていないと書けません。『仄暗い水の底から』『残穢』などが好物です。ちょこっと3000字くらいなら『宇宙戦争』、気分がアゲアゲのときは『エイリアン』や『プレデター』です。原稿の内容は特に関係なく、意識高い系の原稿でも、食レポでも変わりはありません。雑食なので『樹海村』を見たあとにロメロも見るし、『ムカデ人間』のあとに『ミッドサマー』も見ます。『ストレンジャーシングス』はハートウォーミングすぎて物足りません。

ホラー映画に興味のない人にはつらいお話が続きますので、猫の写真で閑話休題……。

ホラー映画に興味のない人にはつらいお話が続きますので、猫の写真で閑話休題……。

映画はだいたい2時間ですから、だいたい2本見終わるころには原稿が1本仕上がるという仕組みですね。「ちゃんと見ているんですか」と聞かれることもありますが、けっこう見ています。とはいえ、繰り返し、繰り返し見ているものなので、確かに少し話しが飛んでも気にしないですが(笑)。傾向として、お気づきのようにだいぶB級寄りで、「感動の大作」「ハリウッドが泣いた」系は好みません。最近はアリ・アスターやジョーダン・ピールのような気鋭の監督も出てきて、これからますますホラー界が活性化していくかと思うとワクワクが止まりません。

誰かがいつも死に直面している様子を傍に、ひたすら原稿を書きます。対岸の火事と言う言葉がありますが、なぜか心が休まりすごく原稿が捗ります。あまり参考にならないかもしれないですが、原稿やプロジェクトが進まずに悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。ちなみにいまこのニュースレターを書きながら見ているのは『ヘレディタリー/継承』です。全然共感を得られないかもしれないですが、もし「自分もそうだ!」という人がいたら連絡をください。

次回は10月1日更新

もう10月とか嘘でしょ……と、がっくりしていますが、次回は10月2日土曜日の更新です。お楽しみに。よければニュースレターをご登録ください!

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