年末はインスタライブ

スリッパが落ちている……。
今週の編集部
特に入稿があるわけでもないのに、慌ただしく過ごしています。はやいもので年末ですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
私はいわゆるパラレルワーカーで、rn press以外にも編集業、ライター業、ファシリーテーションなど、いろいろな名刺を使い分けて仕事をしているせいか、忙しくなると「あー仕事辞めたい!」「今日は何もしない!」と猛烈に投げ出したくなることがあります。
でもありがたいことにどの仕事も納期は目の前で短期集中すればいいだけのことなので、ここ数年は文句を言いながらもぎりぎりのところで乗り切っています。人間のキャパは限られているので、長期的にじっくり向き合う仕事は本業であるrn pressの仕事で精一杯です。本業は長期的に、副業は短期に。うまくバランスをとっていくのがいいですね。
年末なのでついつい愚痴のようなことを言ってしまいました。目下、会社の忘年会@rn pressで何をつくろうか、ワインと料理で頭がいっぱいですが、そろそろ本業に本腰を入れないと。がんばります。

インスタライブに向けて女優ライトを導入しました! せっかく買ったので、このイベント以外にもいろいろ日々を発信していけたらと思います。
12/29「USO4」発売記念インスタライブ開催
おかげさまで「USO4」が大変好調です。リピートしてくださる書店さんが多くとても嬉しいです。そして既刊の1〜3号も動いています。「USO4」で興味を持ってくださった方が、バックナンバーも手に取ってくださっているようで、よりいっそう嬉しいです。
ちなみに「USO」シリーズはよく「リトルプレス」とご紹介されることが多いのですがrn pressの他の本と同様にバーコードつきで全国の書店で販売していますので、いわゆる“普通”の一般流通している本です。この線引きは一体なんなのでしょう。手作り感満載だからでしょうか? カバーがついていないから? 出版の携わる身として、ちょっと不思議だなと思っています。
と、そんな「USO」のインスタライブを開催します。ゲストは黒鳥社の若林恵さんです。若林さんは私が『WIRED』日本版という媒体で働いていたころの編集長なので元上司です。単著も出されているのでご存知の方も多いですが、初めましての人は「ぶっきらぼうで好奇心旺盛のコーラが好きな物知り偏屈おじさん」だと思って聴いてくださると楽しめるかと思います。
「KeiとRieの年末総決算インスタライブ」
日時:12月29日(木)19:00-21:00(※延長の可能性あり)
場所:(無料)rn pressのインスタグラムアカウント @rn_press
出演者:若林恵(黒鳥社 @blkswn.01 )野口理恵(rn press)
USOはどんな人がつくっているのか、どんな人が書いているのか。私自身、みなさまの前でお話しすることはほとんどありませんので、気になる人はぜひ無料ですのでご視聴ください。立派な人でも人格者でもない普通の人、いや、むしろ私のクズっぷりが垣間見れるのではないかなと思います。お楽しみに。

土曜日の午後に開催します。お目に抱えれたら嬉しいです。こういうのはお祭りですから、ぱあっと楽しい本を一緒につくりましょう〜!
ZINE教室は2023年1月から
ZINEをつくりたい方に向けた初心者講座を開催します。定員5名で2023年1月から隔週土曜日でスタートします。2023年5月開催の文学フリマでの販売を目指します。
定員5名としていますが、みんなで1冊を作る、というよりも、それぞれが作りたいものを作っていただければと思います。仲良くなって、2人でつくるとなってももちろん構いません。1冊つくれるようになれば、きっと、なんでも作れるようになります。
基本はrn press(武蔵境/東小金井)で対面で行いますが、zoomでのご参加も可能です。関東圏以外の方もぜひ。
RN PRESSの土曜教室「はじめてのリトルプレスに併走します」
定員5名/全6回1万5000円+税/ZOOM参加可/アーカイブ配信有
応募資格:何か作りたいけれど、なかなか踏み出せない方、作りたいものがあるけれど、作り方がわからない方
-
第1回 1月14日(土) 13:00-15:00 企画の立て方
-
第2回 1月28日(土) 13:00-15:00 設計の仕方
-
第3回 2月11日(土) 13:00-15:00 ラフと台割
-
第4回 2月25日(土) 13:00-15:00 原稿をつくる
-
第5回 3月11日(土) 13:00-15:00 デザインと整理
-
第6回 3月25日(土) 13:00-15:00 販売のこと
※材料費やデザイン費などは別途かかりますのでご了承ください。どんな規模でつくりたいのかも念頭に置きつつ、ご参加いただければと思います。
※参加チケットはPeatixで販売予定です。
※プログラムは参加者の進捗をみながら変更する可能性があります。お申し込みはSNSでご案内します。人数が少ない講座なので、InstagramなどのDMでご連絡をいただいても構いません。
ご不明な点はどんどんご連絡いただけますと! 限られた人数なので手取り足取り。せっかくなのでみなさんの進行を見ながら、私も1冊がっつり雑誌を作ろうかと思います。

今週の猫店長おすすめの本
今回お薦めするのは、フランスの社会学者ダヴィッド・ル・ブルドン『歩き旅の愉しみ 風景との対話、自己との対話』(広野和美 訳/草思社)です。
みなさん、歩くことは好きですか? 最近、どのくらい歩きましたか? とりあえず、今日、こうしてニュースレターを書いている私は、ずっと机の前に座っているので200歩くらいしか歩いていないような気がします。目の前のPCは魔法の機械で、検索をすればどこへでも行けますが、身体は動かさないまま。こうしてじっと座っていると悶々と暗い気分になります。

この本は「歩いて移動する」という行為から生まれる感慨について味わいのある文章でつづった思索の書です。歩いて旅をすることには3つの次元があると筆者は言います。
①歩き旅を夢見ること
②実際に歩いて五感で感じ達成すること
③旅を思い出し、人に語ること

妄想して、実行して、誰かに話す。スピードはのんびりだけれど、空気を感じ、世界を感じながら自分を見つめ直す。とても素敵なことです。下記は出版社さんの紹介文から引用します。
そして歩き旅はまた、今は亡き大切な存在を思い出すよすがにもなると著者は書いています。フランスの旅行作家シルヴィアン・テッソンの「なぜ亡くなった者の思い出は、風に揺れる木の枝や丘の尾根の連なりのような何でもない光景と結びついているのだろう?」という一文を引用しながら、著者は「道を歩きながら抱くはかない幸福感は、かつて大切だったけれども今はこの世にいない親しい者たちの振る舞い、微笑み、笑顔を思い出させる。道歩きは過去をよみがえらせ、自分の生き方を考え直させ、人生のさまざまな瞬間に自分のそばにいてくれた人たちのことを思い出させる」と述べています。歩き続けることで研ぎ澄まされた感覚によって、わたしたちは自分の重心を再び確認するのかもしれません。あわただしい日々の暮らしの中ですり減った心を一休みさせるのに、好個の一冊といえそうです。
外はとても寒いです。でも、歩いているとだんだん身体が暖かくなって、とても気持ちがいいです。車や自転車の移動よりも時間がかかる「歩く」という行為は、現代に生きる私たちにとっては、とても贅沢な時間かもしれませんね。

次回の更新は12月24日(クリスマスイブ!)
次回はクリスマスイブの更新です。今年の本屋RIGHT NOW BOOKSTANDの営業は25日までです。年始は1月7日から営業予定です。あと半月、もう少し頑張っていきたいですね! よろしければご登録ください。
すでに登録済みの方は こちら